どうせ死んじゃうのに
なんのために生きるんだろうと問うのは
どうせ読み終えるのに
なんで本なんか読むんだろうと問うのと
同じくらいばかなことなのかな
読み「終える」ために読む人はいない
読む にしたがって
終わり がついてくるだけのこと
「死ぬ」ために生きる人はいない
生きていけば
さいごに死んでしまうだけ
もうすぐ死ぬんだから と根拠なく思っているし
もうすぐ死ぬ以上なにをやってもやらなくても
すべてがいずれ消えてしまうなら
意味はない と思う
がんばっても
楽しんでも笑っても
消えてしまうんだから
消えてしまったんだから
でも
こう言ってしまうのは
「どうせ読み終えるのに 本を読んでも無駄」
と言うのにひとしいのかな
と、ふと。
「終わり」は
本の裏表紙のようなもので
くるりと表紙とつながっている
「生まれてしまった」という表紙と
きっと
生まれた以上
裏表紙だけなくすわけには
いかないんだね
黙々と
「本」をよむしか
ないのだろう
物語は そこにしかないんだから
The Saxophone Song/ Kate Bush